タイトルを見て、どう思われたでしょうか?
コーチングなどのテーマとして、
「自分は落ち込みやすいので、あんまり落ち込まないようになりたい」
「落ち込んだら立ち直るのにすごく時間がかかるので、
早く立ち直れるようになりたい」
と言われる事がよくあります。
「もっと強くなりたい!」
「弱い部分を直したい」
等とシンプルな例も。
どういう時にそう思うのか、
どうしてそう思うのか、
いろいろとお話を聞いていくと、
皆さん「落ち込む自分は弱い」
「強い人は落ち込まないはずだ」
「もう、何かを克服したから自分は落ち込まないように
なったはずなのに、また落ち込んでしまって・・・」
等とおっしゃいます。
そもそも、「落ち込む」ってどんな状態なの?
人によって違う事言ってない?っという疑問は
とりあえずおいといて、
その人それぞれの中での「落ち込む」という状態を
考えた時に、
「落ち込んでいる」という状態を、
良くない事、落ち込んでいる自分は弱い、ダメな人間だ、
等ととらえていると、
自分は今、落ち込んでいる
↓
落ち込んでいる自分は、ダメ人間だ
↓
そのダメ人間な自分に更に落ち込む
↓
更に落ち込んだ自分はもっとダメ人間
↓
更に更に落ち込む
↓
・・・
と、無限ループのように、落ち込む自分に落ち込む自分に
落ち込む自分に落ち込む・・・・・
となっていきます。
でもちょっと待って下さい。
もし仮に例えば、会社の仕事で何かやった事で、
会社が損害を受けたという時に、
一秒も落ち込まないでニコニコと”明るく前向き”な
人を見たら、どう思いますか?
逆に、
会社に与えた損害を深く反省し、
落ち込んでいる・・・という人は、
それだけ、仕事をまじめに考えている、
責任を重大ととらえている、とも定義できます。
「落ち込む」事イコール、まじめ、真剣、
責任の証、とも定義できます。
自分が落ち込んだ時に、
「落ち込む自分はダメ人間だ」ととらえるか
「真剣だから落ち込むんだ」
ととらえるかで、その後の状態が全く違ってきます。
私たち相棒コーチがやっているメタコーチングでは、
この、
最初の「落ち込む」という感情・状態に対する
とらえ方・感情を
メタステート(メタな感情・心身状態)と
呼び、扱っていきます。
「出来事の中に意味はない。とらえ方の中に意味がある」
とお釈迦さまがおっしゃったそうですが、
その、「とらえ方」をメタステートと思って
いただければ大丈夫です。
「とらえ方」というと自分でコントロールできそうな感じもしますが、
この言葉だけ知った方が、後におっしゃるのは、
メタステート(とらえ方)は瞬間的に生じて、
自分一人では自覚することが難しい、という事です。
メタコーチングの中では、この、メタステート
(無自覚で瞬間的にやっている出来事のとらえ方・
出来事に反応する心身状態)も
積極的に扱っていきます。
落ち込む自分に落ち込むか、落ち込む自分をほめるか、
この違いを相棒コーチと一緒に感じていただければ、と思います。
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