来ていますが、企業内でコーチングといった
時、大きく分けて2つの場合があると
言っていいでしょう。
一つは、上司がコーチングの手法を研修
で習い、部下の育成、業績アップにコーチング
スキルを役立てることに使う方法。
もう一つが、上司ではなく、社員が他の人の
成長に役立つように、主にコーチング的
質問の仕方を中心にコーチングを学び
同僚或は、ナナメからの働きかけで気づき
を得てもらうというものです。同僚が
行うコーチングは、仲間(ピア)が
するという意味で、ピア・コーチングという
呼び方を英語では良くします。
(グループ・コーチングもありますが、
今日は、1対1のものに焦点を当てて
います。)
注意することは、
上司=100%コーチでもないし、
同僚=100%コーチ でもないことです。
上司は、会社全体や部や課の向かう方向や
達成目標というものを知っていて
(科せられていて)、その実現のために、
自分の部下たちを管理し、リードするか?
という責任を担っています。
この責任を遂行するために、部下に
一番力を発揮してもらうために、上司は
リーダーシップスキルを使います。
常に上から目線の「指示型」ではなく、
部下のスキルの発達(開発という場合も
あります)段階によって上司は柔軟に
指導の手法であったり、内容を変えること
が必要です。そして、柔軟な対応が
出来る上司が、適切なリーダーシップ力を
発揮していると言えます。
この柔軟な対応のなかには、コーチング的
な手法もあり、ピッタリ来る人には、
とても有効だと思います。
一方、私たちのような、相棒としてのコーチ
の場合、コーチ側には貴方にこうなって欲しい
という目標や達成事項がある訳ではあり
ません。あるとすれば、貴方が欲しいもの
が見つかり、貴方がそれを手に入れるため
に最適な方法で実現していけるように
「相棒」として存在することです。
コーチングでは、貴方が主役であり、
貴方の欲しいもの、手に入れたいものに
焦点を当てます。そして、目標実現まで
柔軟にプロセスを一歩一歩進めて
いきます。
このプロセスを一緒に始める面白さ、
貴方はどう感じますか?
岡本美津子