なんだかアタマがぼーっとしそうな時がありませんか?
時々、
「最近、トシのせいか、もの覚えが悪くて」
とおっしゃる方がいます。
どうしてそう思うのか、よくお話を聞いてみると、
たいてい、
「以前は、必要な連絡を忘れる事なんかなかったのに、
最近、抜ける事があるんですよ。」
等、仕事や日常生活でやるべきことの
抜けや漏れが出てきた、という事です。
ちなみに、「トシのせい」という言葉は、
20代からず~っと上の年代まで同じように使われます(笑)
脳科学をわかりやすく解説して下さる池谷裕二さんによると、
年をとるにつれ、記憶力が衰える、というのは間違いだそうです。
ただ、あまりにも皆がそう信じこんでいるので、
そのような現象があるように見えるのだとか。
では、トシのせいでないなら、何でしょう?
たいていの場合、
ミス(抜け・漏れ)があまりなかった頃と、現在では、
仕事の内容ややり方、種類や量などが変わっています。
そして、「やるべき事(to do)」が抜けてしまう理由は二種類です。
・もともとのスケジュールややるべき事 の管理方法に
無理があった
~単に扱っている種類や量が少ないので、
なんとかまわっていただけ
・スケジュールややるべき事の管理方法が、
これまでの仕事環境などにはマッチしていたが、
現在はマッチしていない。
前者で極端なケース:
「以前はスケジュールもto doも何もメモしないで
やれていました」という方。
それは、やる事の種類が多くなく、定型的な仕事が多かったり、
定例スケジュールが多い、等のケースでした。
「マジカルナンバー7±2」という言葉もあり、
人間は、一度に7±2位の事しか同時に把握できません。
to doの量や種類が増えたり、不測の事態が増えたら、破たんします。
後者の例:
「スケジュールは机上のパソコンにあります。
(パソコンは持ち出し禁止です)」
「to doリストなんて作ったことなかったです」
とおっしゃるのですが、
よくよく仕事上の行動パターンを聞くと、
未読メールがto doリストがわりでした。
やるべき事を思いついたら、自分あてにメールを出したり、
一度読んだメールでも処理してない事は
「未読」にしたり。
メールソフトを見て、未読があれば、やる事がある、
という状態になっていました。
こういう方は、会議や外に出る仕事が増え、
机に座る時間が少なくなると、
そのtodoリストがわりのメーラーを見れなくなりますから、
スケジュールもto doも確認できなくなり、
抜けが出てきます。
前者、後者のケースとも、
年齢と役職が上がり、
管理している項目が増えたり
(マジカルナンバー7±2を超える)、
会議や出張が多くなったりしたために起きる事が
あるので「トシのせい」と感じてしまうのですが、
年齢の問題ではないのです(笑)
抜けモレ、といった、「うっかりミス」ですまされるような
事が起きた時は、
これまで、自分が当たり前にやってきた習慣を
見直すチャンスです。
「トシのせいだから」と嘆いたり、
「次からは気をつける、がんばる」と気合いを入れる
だけでは、何も変わりません。
客観的に、
いつ、どんな時に、何をどのくらい、どうしていたのか?
メモはどんなタイミングでどのようにとっていたのか?
変わった事は何か?
等、徹底的に見直す事で、
今の自分、これからもっと活躍するであろう
将来の自分にあったスケジュールとto doの管理方法が
見えてきます。
徹底的に客観的に、自分が当たり前にやってきた事を
見直し、新しい方法を構築する・・・
これって、コーチングがとっても得意とする分野です(笑)
自分よりずっと若い人より、はるかに
「物覚えがいい」と言われる人になれますよ!(笑)
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