何らかの変化をしないものはないって
話は、以前「変化しないですむものは?」
でしたことがあります。
これは、諸行無常という仏教での、
「世の中のあらゆるものは変化・生滅して
とどまらないこと」。
そうは言っても、これ、中々受け入れられ
ないこともありますよね。
「折角慣れ親しんだのに・・・」
「また変えなきゃいけないの・・・」
「生活、安定して来たのになあ・・・」って
思ったことはありませんか?
この反面、長年やっていて、
「飽きちゃった・・・」
「何か、変えたほうがいいんじゃない・・・」
「生活、退屈・・・」って
感じたことはありませんか?
そう、人間って、安定を求める反面、
「諸行無常」である故に、
何らかの変化をし、新しいものを
求めるものでもあるのでは
ないでしょうか?
昨日までは、良かった「安定」に対し、
今日からは、なんだかモヤモヤ「不満」
な気持ちが生まれていることも、
昨日と同じでない自分がいるから。
だとすると、今この瞬間の自分は、
次の瞬間にはもういない。
そして、この今を100%味わうことで、
次の瞬間には、新しい瞬間に合った
自分を生み出す、あなたがいるといっていい。
出来てない、出来ないという「制約」に
目がいきがちな私たちだけれども、
「これはどう?」
「あんなことは?」などなど、
よくよく話してみると、
出来ていることが数々だったりする。
コーチングでは、「何を手に入れたい?」
「どうなりたい?」といった話から入る
ことが多いのですが、今の自分を囲む
いろんな状況を見ていくことにも時間を
使います。
これを進めていくと、案外、嬉しい
驚きは、今の自分のことに気づくこと。
「私って、僕って、こんな凄いこと
やっているんじゃないの!」
次にやることにばかりに「目」も
「心」も向かっていることが多い
けれど、今---もう二度と戻ってこない
この時を---100%味わうきっかけを
コーチングで得たという方も少なく
ありません。
例えば、筋力が衰えて、歩くことが
出きなくなったとき、
「歩けたらどんなに楽しいかなあ」
「なんでこうなっちゃったかなあ」
「ゲートボールを楽しんでいるお年寄り、
羨ましいなあ」と愚痴ることも多く
なるかもしれません。
リハビリをする上で、「○○が出来るように
なる」といった目標も大切。でも、
それだけだと、ついつい、今、出来ないこと
にばかり目がいくこともあります。
特に、一人で考えてばかりいるとそう
なりがちです。
でも、
「それはそうと、今、この時はどう?」
周囲の状況に留まらず、一人では見ることの
なかった、別の角度から自分を見て、
今、この時を味わう。
歩くことは、今出来ないけれど、
○○だし、
xxもできるし
△△もしている。。。
対話していると、色んなものが出てきます。
元と同じようには歩けなくても、今、
この時の自分と周囲を味わうことから、
制約を超えて、変化を遂げつつある
新しい自分への道が納得できるようになり、
目標への推進力ともなっていくの
ではないでしょうか。
コーチングでは、さあ、「『今、ここ』に
いましょう。」というやり方ではなく、
対話を通して今を客観的に(メタなところから)
見ることで、「今、この時を味わう」こと
が出来る。そして、これって、
コーチングの「美味しい」ところの一つ
なのです。
あなたも味わってみませんか?
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